この記事は、フィヨルドブートキャンプ Part 1 Advent Calendar 2022 の22日目の記事です。
はじめに
はじめまして、penoです。
私は、IT企業で自社サービスのプロダクトマネージャーとして働きつつ、2022年4月からフィヨルドブートキャンプというコミュニティーでプログラミングを学んでいます。
フィヨルドブートキャンプでの今までの学習時間は、プロフィール画面を見ると合計で522.5時間(*1)。
ずっとプロジェクトマネジメント業・ディレクション業に就いており、プログラミング業務の機会が少なかった私ですが、Rubyを学びRailsを学び、オブジェクト指向を学び、Vueを学びReactを学び、自分でnpmのライブラリを作り、Githubでチーム開発をし、自作サービスのプロトタイプに着手するところまで来ました。
とても楽しいです。
さて、フィヨルドブートキャンプは素晴らしい学習環境を提供してくれます(*2)が、どんな学習手段であれ、会社員として働いている以上、まず最初に苦労するのは、十分な学習時間を確保することではないでしょうか。
私自身も例にもれず、「もっと勉強したいのに時間がない!」というもどかしさと日々戦いながら、今に至っています。
色々と改善を試したところ、最初は40時間/月くらいでしたが、最近は150時間/月くらいの勉強時間を確保できるようになってきたので、本記事ではその試行錯誤について書こうと思います。
同じような環境の方の参考になれば幸いです。
前提
私の生活スタイルは、ざっくり下記のような感じです。
- 東京都内にパートナーと二人暮らし(子供なし)
- 土日祝休みのフルタイム会社員
- 平日は9時半頃に出勤し、21時頃に帰宅
- テレワークはほぼ無し
- 土日のどちらかは友人と遊んだりごはんに出かけることが多い
仕事にも全力でコミットしたいのである程度仕事の時間は確保する必要がある一方で、子供がいないので育児時間は不要、というのが前提となるところかと思います。
その1:可視化
PDCAを回すには、まず可視化しないと始まりません。
私の場合は、学習開始時からずっと、スプレッドシートで学習時間を記録してグラフにしています。
1日に1行、
- 学習時間(例:1.5時間)
- ざっくり何をしたか、または学習できなかった時は理由を一言でコメント(例:npmパッケージの作成/朝からキャンプ)
を記録する形です。1分くらいで書けます。
(※学習内容の詳細記録については、フィヨルドブートキャンプの場合は「日報」という形で別途作成することになります)
また、目標時間については、私にとって無理のない範囲(=実現可能だとしっかり思える範囲)にしようと思い、最初は「平日に1時間、休日に4時間」としていました。
- 仕事で遅くなっても1時間ならなんとかなりそう
- 友人と飲みに出かける場合でも、昼間に4時間なら確保できそう
- たとえば土曜に丸一日出かけて学習時間が0だったとしても、日曜日に8時間頑張ればなんとか回収できそう
という感じで、実現可能なラインとしてざっくり決めた形です。
予定値・予想値・実績値のグラフを作る
疲れていたりするとついつい学習をサボりがちになっていたのですが、予定値・予想値・実績値がグラフで分かるようにすることで
- 予定時間のグラフに対して実績が追いついていない
- このままだと予想線の傾きが予定に対して全然足りない
という状態になるとすぐに分かって焦るので、リカバリしようという気持ちが湧きやすくなりました。個人的には非常におすすめです。
予想線はスプレッドシートのforecast関数でざっくり回帰直線を引いているだけなので正確なものでは全然ないですが、効果はあったと思います。
あえて累計時間のグラフも入れる
累計時間は必ず増えていくので、改善という観点で言えば見なくてもよい指標かと思うのですが、個人でコツコツと学習する場合には、自分を褒めてモチベーションを保つという観点で役に立つなあと思っています。
たとえ前月との差分が小さくても、「私って今まででこんなに勉強したんだ!えらい!」と日々自分を褒めやすいので、時々眺めています。
失敗したこと:細かすぎる可視化
行動記録系のアプリも試したのですが、行動の開始/終了ごとにポチポチボタンを押していくような形が面倒で続かず。私には合いませんでした。
その2:日報の効率化
フィヨルドブートキャンプの場合は、学習した日は必ず日報を提出することになっています。
最初は、
- その日の学習を終える(たいてい夜なので、この時点で早く寝たい)
- 今日一日何をしたか思い出す
- 日報を書いて提出する
という形で行っていたのですが、日報を書くのに時間がかかるし、何をしたか思い出すだけでも大変だしで、しんどいな〜と思っていました。
リアルタイムで日報を書く
学習開始時に日報の枠を作成し、作業をしながら「よし今からこれをやろう」と思ったタイミングで、それをそのまま日報に書くというスタイルに変更変更したところ、かなり快適になりました。
- やったことや調べたことなど
- 学習しながらその時に書く
- 翌日以降にやること
- 学習終了時には、ここだけまとめる
という形です。
日報が不要な方でも、学習記録をつけている方であれば、試せるかもしれません。
その3:出勤前に学ぶ
平日は基本的に帰宅後の夜に勉強していたのですが、仕事が長引いたり、飲み会があったりして予定が変則的になってしまい、帰宅が遅くて全く勉強できなかった、という日も多くありました。
朝のうちに1時間のノルマを消化
そこで、平日ノルマである1時間は出勤前に消化してしまい、帰宅後は余裕があれば学ぶというスタイルに切り替えました。
実際にやってみると、平日の学習時間を確保できる確率が上がるのもそうなのですが、「仕事を終えて帰宅した時に既にノルマは完了している 」という、メンタル面での安心感がすごいです。
帰宅後、まだ元気がある日は追加で夜にもう少し勉強すれば「ノルマ以上に勉強した!えらい!」と思えるし、「今日は疲れたからゴロゴロしちゃおう〜」としたとしても、「今日のノルマは達成済みだから立派!えらい!」と思えるので、モチベーションが保ちやすいなと感じています。
たまに寝坊してうまくいかない日もありますが、気にせずゆるっと続けていこうと思います。
失敗したこと:睡眠時間を削る
言わずもがな。テンションが上がって無理をしてしまうのはよくないですね。
翌日くらいにはどうせ寝坊をするので学習時間的にもプラマイゼロないしマイナスです。
その4:出かける前の午前中を軽視しない
土日のどちらか一方は出かけることが多いのですが、出かける日は「今日は遊ぶ日だから時間ないしいいや」と、一切の学習を放置することが多くありました。
ですが、そんなに早朝から遊びに出かけるなんて実際はめったにありません。実は午前中に意外と時間を作れるんですよね。
12時に家を出てランチに向かう日なら、朝ごはんを軽めにして8時〜10時は勉強する、といったことを心がけ、月に10-15時間は学習時間を積み増せています。
番外編
他にも色々やりました。
部屋が寒すぎて集中できない!
電気ストーブを即ポチ。あたたかいです。
アイリスオーヤマの6000円くらいのものを買いました。
気分転換と勉強を兼ねる
プログラミングの息抜きに英会話とか。
すきま時間用に、最近はReal英会話というアプリを使っています。サクサクできてお気に入り。
食事に限界までメリハリをつける
金曜日の夜や土日はちょっと良いレストランに出かけて全力で食事を楽しむ代わりに、平日は全ての食事をBASEブレッドに置き換えて15〜30分くらいで済ませるという試みもしました。さすがに続かなかったのですが、それはそれとしてBASEブレッドは気に入っています。
歌う
歌や楽器は、短時間で一気に息抜きができて最高です。1曲なら5分程度。ただノッちゃうと5分では済まないこともあります。
通勤中は勉強しない
家にいる時間はできるだけ勉強に集中できるように、電車での通勤中(30分くらい)はむしろSNSやYoutubeを見て全力でダラダラしています。
ここはその人の通勤時間や通勤方法によるところが大きいとは思いますが。
断酒
私の場合はここ数年ですっかりお酒が弱くなっていたのもあり、ハードルは低かったです。
節約にもなるかなーと思いましたが、代わりにノンアルコールのワインやビールをコレクションするようになってしまったので、経済的には変わらず。
最後に
勉強だけではなく、家族とおしゃべりをしたり、旅行に出たり、友人とゲームをしたりする時間も、私にとってはもちろん大事です。
自分にとって持続可能なやり方であることを大前提に、これからも楽しく学習を続けていきたいなーと思います。
フィヨルドブートキャンプ Part 1 Advent Calendar 2022 、明日はwataさんの記事に続きます!